「爪とぎパーチ」とか「爪とぎバー」ってやつを設置すればヤスリの効果でフクロモモンガの爪切り頻度が減る!って言われているけど、実際に何日分の効果があるのかどこにも書かれてないよー。誰か教えてー涙
具体的な効果を、僕が5カ月かけて検証しました。ぜひ参考にしてみてください。
- 本記事の内容
爪とぎパーチを設置した場合に、フクロモモンガの爪切り頻度を何日伸ばせるか?
- この記事を書いた人
爪とぎパーチの効果をどうしても定量化したくなりました。
そこで我が家のフクモモ全面協力の下、爪切り頻度がどれだけ変わるかを検証!
爪とぎパーチを購入検討されている方の参考になれば嬉しいです。
結論:爪とぎパーチの効果は1週間
まずは結論からいきます。
- 本記事の結論
爪とぎパーチを設置することで、爪切りの頻度を約1週間伸ばすことができる。
以上です。
というのは冗談(笑)
ここからは、僕がこの結論に至った理由を詳しく解説していきます。
爪とぎパーチの紹介
爪とぎパーチとは?
爪とぎパーチ(爪とぎバー)とは、木の棒に砂を纏わせたものです。
フクモモがこの棒に掴まったとき、爪先が表面の砂で削られていきます。
この砂がヤスリのように爪を削ることで、「爪切りの頻度が減らせる」と言われてるんですよ。
検証に使用する爪とぎパーチ
今回検証に使用するのは、ももんがもんもん共和国 爪とぎバー バット型です。
ちなみにパーチには大きく分けて、ストレート型/バット型の2種類あります。
バット型は先端にかけて太くなっており、ストレート型は先端まで同じ太さです。
今回バット型で検証した理由が1つあります。後で説明しますね。
検証対象
検証対象は、我が家のフクモモ4匹!
父:ジゲン♂ 3歳半
母:チャナ♀ 2歳半
娘:コフィ♀ 9ヶ月
娘:テア♀ 9ヶ月
検証方法
爪とぎパーチの設置有り/無しで爪切りまでの日数に変化があるかを確認しました。
でも普通に検証するだけじゃ面白くない。
せっかく検証するなら、爪とぎパーチの効果を最大限発揮させて、かつその効果を正確に計りたいなぁ…
ということで、僕なりの検証ポイントを考えました。
- 爪とぎパーチの検証ポイント
- パーチは縦置き+バット型!
- 日数をA,Bの2段階でチェック!
- 3回の平均値で評価!
- 夫と妻、2人で評価!
一つずつ説明していきますね。
ポイント①:縦置き+バット型!
“縦置き”の理由
爪とぎパーチの効果を最大限発揮させる…
そのためには、フクモモ自身が爪とぎパーチを絶対に使わないといけない!
そんな状況を作ればいいんです。
そこで以下の様にしました。
- 爪とぎパーチをケージ上に縦向きに設置
- 給水器をその横に設置
“バット型”の理由
爪とぎパーチを縦置きするので、フクモモが掴まりやすいパーチ形状を選んであげたいですよね。
先ほどご紹介した通り、パーチにはストレート型/バット型の2種類あります。
これを比較すると、先端にかけて太くなるバット型の方が絶対に掴まりやすいですよね!
という訳でバット型のパーチを我が家では採用しました。ストレート型が悪いというわけでは決してないです。
ポイント②:2段階チェック!
爪とぎパーチの効果を定量的に計ることは非常に難しいです。
なので、出来るだけわかりやすい指標を設定しました。
具体的には、「爪を切ってから次に爪を切るまでの日数をA,Bの2段階に分けてチェック」!
- A,Bの2段階チェックとは?
- A:爪切り開始タイミング
-
爪を切った日から「少し爪が気になるなぁ…」と感じるまでの日数
- B:爪切り限界タイミング
-
爪を切った日から「爪痛い!早く爪切らなきゃ!」と感じるまでの日数
Aまでの日数と、Bまでの日数をそれぞれ記録していきました。
ポイント③:3回平均で評価!
理系の僕としては、1回試しただけの結果は信用できない!複数回やって平均値で評価したい!
ということで、A, Bの2段階チェックを3回繰り返して平均値を算出しました。
ポイント④:夫婦2人で評価!
当然の話ですが、データは多い方が良い!
ということで、妻のもえにも協力を依頼。
データ提供に快く了承してもらいました。
爪研ぎパーチの効果検証手伝って!!
…いいよ(しぶしぶ)
つまり何をやったかと言うと…
今回の検証ポイントの意味は、爪とぎパーチの効果を最大限に発揮した上で、
- 4匹分のフクロモモンガを
- 夫婦2人で
- A,Bで2段階評価を
- それぞれ3回繰り返し
することで、沢山のデータを取って詳しく検証してみたということです。
検証結果
約5カ月間にも及んだ今回の検証…それをまとめた結果がこちら!
わあすごい…けど、これだけみても何言ってるかわかんないよ(真顔)
ごめんなさい(笑) この結果を僕なりに考察して、分かりやすく解説します。
考察
検証結果を整理して分かったことが全部で3つありました!
- 今回の検証で分かったこと
- 爪とぎパーチが無い場合、爪を切るまでの日数はベビーとアダルトで同じ
- 爪とぎパーチの効果には個体差有り
- 爪とぎパーチで爪切りの頻度を平均で約1週間伸ばすことが可能
1つずつ説明していきますね。
考察①
こちらのグラフは以下を示しています。
爪とぎパーチが無い状態で我が家のフクモモ達の爪を切ってから爪がA,B状態になるまでの日数(3回平均)
例えばジゲンについて見ると、A状態になるまでが8.7日、B状態になるまでが11.3日であったことを表しています。
この結果から分かったことは、A,B状態になるまでの日数が、アダルト(ジゲン&チャナ)とベビー(コフィ&テア)全員同じだということ。
多分アダルトの方がベビーよりも爪が伸びるスピード早いはずなんだよなぁ。だけど僕が爪切る時、アダルトの方がベビーよりも爪を少し多めに切っているから、爪を切るタイミングはベビーとアダルトで同じになってるのかも。
考察②
こちらのグラフは以下を示しています。
爪とぎパーチが有る状態で我が家のフクモモ達の爪を切ってから爪がA,B状態になるまでの日数(3回平均)
例えばジゲンについて見ると、A状態になるまでが14.5日、B状態になるまでが22.8日であったことを表しています。
この結果から分かったことは、A,B状態になるまでの日数が、アダルト(ジゲン&チャナ)とベビー(コフィ&テア)全員違うということ。
細かい話は次でするけど、爪切りまでの日数は伸びてるから、爪とぎパーチの効果は間違いなくあるんだと思う。でも我が家の場合だと、ジゲンとチャナで日数に差が出ているから、爪とぎパーチの効果には個体差がありそう。
例えば我が家のジゲンは非常に活発な一方で、チャナは大人しく動きも鈍い。
そういった性格の差がパーチの効果に表れているのかなー…と考えています。
考察③
こちらのグラフは以下を示しています。
爪とぎパーチを設置することで爪がA,B状態になるまでの日数がどれだけ伸びたか(3回平均)
例えばジゲンについて見ると、爪とぎパーチを設置することでA状態になるまでが5.8日、B状態になるまでが11.5日伸びたということが分かります。
この結果から分かったことは、爪とぎパーチの効果が絶対にあるということ。
4匹の結果を平均すると、A状態になるまでが3.7日、B状態になるまでが8.3日。だから、具体的には6.0±2.3日の効果があります。
ちなみに、ジゲンとチャナの効果に差がありすぎる…
チャナはフクモモにしては珍しく動きが鈍い子だから、チャナの結果だけ除いて平均を取るとどうなるかも確認しました。
チャナを除く3匹の結果を平均すると、A状態になるまでが3.7日、B状態になるまでが8.3日。だから、6.8±2.7日の効果がありそうです。
だから、ざっくりいうと1週間分の効果がある、というのが僕の結論です!
↓今回検証で使用した爪とぎパーチ↓
↓その他一般的な爪とぎパーチ↓
まとめ
今回は、爪研ぎパーチを設置した場合にフクロモモンガの爪切り頻度を何日伸ばせるか?について紹介しました。
あくまで我が家での結果だということをご承知おきください。
でも、フクロモモンガの爪切りの頻度をちょっとでも減らしたい方には有効な商品だと思います!
気になった方は是非お試しください。
フクモモ飼育に関する質問ありましたら、下記のお問合せからご連絡ください。
- いち飼育者としての個人的な見解をお答えします。あくまでご参考まで。
- 回答に時間がかかる場合もあります。ご了承ください。
- TwitterのDMでも対応可能です。(@30fukumomo)