
フクロモモンガってめっちゃ可愛いじゃん!とりあえず飼ってみよっと。



ちょっと待って!お迎え前に知っておくべきことがありますよ!
- 本記事の内容
フクロモモンガを飼育する前に最低限知っておいてほしいこと 21個
- 本記事の信頼性


フクロモモンガを飼育検討している方に向けの記事です。
なお、本記事で紹介するのは【デメリット】ではなく【知っておくべきこと】!
「自分でペットを飼っておいて、自分に都合が悪いことを デメリットと呼ぶのはフクモモに失礼。」
SNSで誰かがそんなことをおっしゃっていました。
私もそう思います。
フクモモのデメリットを探すのではなく、飼育における注意点を知っておいてほしい!
そんな気持ちで本記事を書きました。



じっくりと読んで、理解してください!
知っておくべきことは21個!


フクモモ飼育前に知っておくべきことを大きく7項目、全部で21個厳選しました。
- フクモモ飼育前に知っておくべきこと 21選
- ①住まい
-
・ケージは大きく分けて3種類ある
・温度&湿度の管理はしっかりと
・ケージはこまめに清掃しよう
- ②食事・餌
-
・フクモモの専用フードがある
・与えてはいけない食べ物にご注意!
・偏食家な一面も
- ③コミュニケーション
-
・懐くとは限らない
・環境と人に少しづつ慣らす
・毎日運動させよう
- ④健康・病気
-
・病院を探しておくのは必須!
・毎日健康チェックしよう
・ペットの健康は飼い主の責任だ
- ⑤毎日のお世話
-
・夜鳴きの音量は子犬並み
・トイレのしつけはできない
・定期的に爪切りしてあげよう
- ⑥繁殖・ペアリング
-
・逆に相性悪くケンカすることも
・容易に繁殖しちゃうので注意
・育児放棄の時は飼い主が代理親
- ⑦その他
-
・初期費用が意外とかかる
・臭いが苦手な人もいるかも
・屋外で遊ばせるのは危険!
ひとつずつ紹介していきますね。
①住まい
フクモモの住まいとなるのが、ケージです。
”住”環境について、きちんと理解しましょう。
ケージは大きく分けて3種類ある






ケージは大きく分けて3種類あります。
それぞれメリット・デメリットがあるので、飼育環境にあったケージ選択をするように!
- ケージの種類
・金網ケージ
・アクリルケージ
・ガラスケージ
温度&湿度の管理はしっかりと


温度と湿度の管理も大切です。
フクモモに適切な温度環境は25℃前後なので、夏場は冷房、冬場は暖房をつけましょう。
また、湿度は50%前後が適切と言われています。
人間が不快とならないレベルならOK!適度な換気や加湿/除湿で調整しましょう。
特に冬場はしっかり暖めないと、ケージが冷えてフクモモが仮死状態に…
なんて事もあるので注意してください。


ケージはこまめに掃除しよう
フクモモの糞尿や食べカスなどで、ケージは日々汚れていきます。
不衛生な状態はフクモモの健康に悪いので、ケージは清潔な状態を保ちましょう。
拭き掃除は水拭きでも問題ありませんが、市販の小動物用除菌スプレーを使うと臭いも取れるので一石二鳥!
なおフクモモは臭いに敏感な生き物なので、自分達の臭いが完全になくなると落ち着かなくなると言われています。
でも軽く拭き掃除するくらいなら、完全に臭いがなくなるわけではないので、清潔に保つことを意識しましょう。



我が家では、汚れた箇所をこまめに拭き掃除して、2週間に1度ケージを水で丸洗いしています。
②食事・餌
フクモモはなにを食べるかご存知ですか?
“食”についても知っておきましょう。
フクモモ専用フードがある


フクロモモンガには一般的なペットと同様、専用フードと呼ばれるフードがあります。
多くの原材料を混ぜて固めたもので、一般的に「ペレット」と呼ぶことが多いです。
フクモモを扱うペットショップや、Amazon・楽天などで簡単に購入可能!
ちなみに我が家では以前ジクラのオッティモ15という商品を主食で与えていましたが、栄養素について不明点が多かったため今は与えるのを止めて、代わりにハッピーグライダーを主食としています。



ハッピーグライダーは必要最低限の栄養素を持ちつつ、食いつきの良さが魅力です。
偏食家な一面もある


フクモモは木の蜜や樹液など甘い物を好み、グライダーのように高い所から滑空する動物。
英語で「Sugar Glider」と呼ばれています。
そして、かなりの偏食家なのですw
昨日まで食べてくれていたペレットが、今日は一口も食べない…なんてことも。
かといって、甘いものばかり与えていては、栄養が偏ってしまい、肥満や病気の元に。
主食はペレットを与えつつ、副食で動物質・植物質の食材を色々与えて、食事をきちんと取らせていきましょう。



我が家ではペレットを食べてくれない時に「ペーストフード」を与えています。これは野菜や果物、それにHPSと呼ばれるフクモモ用のサプリメントをミキサーで混ぜた自作フードで、食いつきも良く健康にも良いものです!


与えてはいけない食べ物に注意!


一般的なペットと同様、フクロモモンガにも与えてはいけない食べ物が存在します!
私が思う情報は下記に記載しているので、参考にしてください。
ただし鵜呑みにせず、広く情報収集することをオススメします。
③コミュニケーション
フクロモモンガと仲良くなりたいですよね!
飼育前にコミュニケーションのとり方をしっかりとイメージしておきましょう。
懐くとは限らない


SNSやYouTubeでフクモモの動画を見るとどの子も飼い主に懐いてて可愛いですよね。
でもフクロモモンガは臆病な生き物。
どの子も絶対に懐く!…とは限りません。
どんなに頑張っても懐かないのは「自分のせい」「フクモモのせい」だと、落ち込んだりイライラしたりしないように。
個体差がある事を理解しておきましょう。



我が家だと、チャナ♀はめっちゃ懐いてます。割とベタ慣れかな。でもジゲン♂は3年くらい飼ってますが、ベタ慣れではないです。人慣れはしていて威嚇はないですが、触ると嫌がって逃げることが多い笑
環境と人に少しづつ慣らす


フクロモモンガは臆病な動物です。
最初は近づくだけで威嚇されて体を触らせてもくれないでしょう。
まず皆さんがやらなきゃいけないのは、新しい環境に慣れさせてあげる事です。
最初の数日間は最低限のお世話だけして、むやみに触らずそっとしておきましょう。
ドアの音やテレビの音など、生活音に慣れさせてあげるんです。
その後フクモモが生活音に慣れ始めて、ケージに近づいた人に興味を持ち始めてから、人に慣れさせる事を始めていきましょう。
毎日運動させよう


フクロモモンガと仲良くなるためには、「遊び」が欠かせません!
ケージの中にずっと入れておくと、運動不足による肥満や、ストレスによる自傷行為の要因になってしまいます。
毎日ケージの外に出して部屋を散歩させ、運動を促すようにしましょう。



部屋に出すのが危ない場合は、蚊帳を用意してその中で遊ばせるのも良いです。どうしても部屋に出せない時は、ケージの中に回し車を入れるのもおすすめです。
④健康・病気
フクモモが不調の時、あなたはどうする!?
何かあってからじゃ遅いので、飼育前から理解しておきましょう。
病院を探しておくのは必須!


フクロモモンガを診察してくれる病院は皆さんが思っている以上に少ないんです。
ネットで「フクロモモンガ 病院」で検索し、最寄りの病院の場所と所要時間を事前に確認しておきましょう。


毎日健康チェックしよう


フクモモを毎日しっかり観察していれば、
「いつもより食べる量が少ないな…」
「いつもより動きがおかしいな…」
「いつもより毛がボサボサだな…」
など、変化に気づくことができます。
何かあれば病院で診察してもらいましょう。
そのためにチェックするポイントはこちら!
- 健康チェックのポイント
・食事:食べ残しの量、水を飲む量
・排泄物:便の大きさ/硬さ/色/臭い、尿の色/臭い
・外見:脱毛の有無、毛並みの様子、目の白濁/目やに、出血やペニス脱
・外見:・動きに違和感はないか、元気の度合い、呼吸の荒れや鼻水など


ペットの健康は飼い主の責任だ
上記のことを面倒だと感じるのであれば、フクモモ飼育自体をオススメできません。
飼育するのであれば、寿命を全うするまで、健康的な生活をさせてあげられるように努力する責任があります。
ご自身でペットを本当に飼育できるのか、今一度考えてみてください。
⑤毎日のお世話
フクモモの飼育は、結構大変です。
どんなお世話が必要か理解しておきましょう。
夜鳴きの音量は子犬並み


フクモモは、夜鳴きすることがあります。
そしてその夜鳴きの様子は、子犬が「キャンキャン」と鳴くのに近い!
部屋の壁が薄い場合は苦情が来るかもしれないので、ご注意ください!
トイレのしつけはできない


フクモモにトイレのしつけはできないことを知っておきましょう。
そこら中でオシッコやウンコをしても怒ってはいけませんよ!笑



フクモモと遊ぶ時は、遊ぶ用の服を一着用意しておくと良いです!
定期的に爪切りしてあげよう


フクモモの爪は日々伸びていき、伸びきった爪は非常に鋭利になリます。
尖った爪は人間の皮膚を傷つけるだけでなくグルーミングするフクモモ自身にも傷つくことにつながりますよ。
尖り切る前に、爪を切ってあげましょう!
自分でできない場合は、病院やペットショップでお願いしてもOK。
⑥繁殖/ペアリング
フクモモを赤ちゃんから育ててみたいって思う方は多いでしょう。
でも繁殖って、結構大変なことですよ?
容易に繁殖しちゃうので注意


フクモモをオスとメス同じ環境で飼育すると交尾して妊娠する可能性があります。
妊娠自体は素晴らしいことですが、問題は、子を育てる環境が整っているか。
フクモモは親と子が交尾することもあり、その子は奇形児のリスクが高まります。
また野生と異なり、環境が整った飼育下は一年中繁殖が可能です。
繁殖に対して管理をしないと、あっという間に子供が産まれてしまい、管理しきれず、最悪飼育崩壊になるかも…
繁殖を検討する時は、妊娠後オスとメスでケージを分けるなど、繁殖後のこともきちんと考えておきましょう。



我が家は繁殖防止のためにオスの去勢手術を受けさせました。
逆に相性悪くケンカすることも


相性が良いと簡単に繁殖しちゃう反面、相性が悪いとケンカすることがあります。
我が家でも最初のペアリングの時は、お互い威嚇しまくって大変でした。
少し落ち着いてからも、オスのジゲンがメスのチャナに対して噛み付くこともありました。
ペアリングさせる際は、いきなりケージで2人っきりにさせずに、臭いを慣らすところから始めましょう。


育児放棄の時は飼い主が代理親


繁殖がうまくいくと赤ちゃんが生まれます。
赤ちゃんは母モモンガが育てますが、育児放棄をする場合もあります。
このままでは赤ちゃんはお母さんのお乳を飲むことができずに死んでしまいます。
そんな時は、飼い主のあなたが人工哺育で赤ちゃんを救ってあげないといけません。
我が家では人工哺育したことはないですが、
・温度環境30〜34℃で管理
・数時間おきにミルクを与える
・1日2回、排泄を促す
など、時間と労力がとてもかかるんです。
人工哺育になる可能性も理解した上で、繁殖をさせるようにしましょう。
⑦その他
その他、注意事項について説明します。
初期費用が意外とかかる


フクモモを飼育するのに必要なものって結構あるんですよ!
- フクロモモンガ飼育に必要なもの(一例)
- ケージ
- 寝床(ポーチや巣箱)
- 止まり木(ケージ内の足場)
- 餌(専用ペレット)
- 餌入れ
- 給水ボトル
- 床材(木質ペレットやペットシーツ)
- 温度&湿度計
- 衛生用品(除菌スプレーなど)
それぞれ値段はピンキリですが、安くても合計1万円以上はかかると思います。
その他、ケージを温めるためのヒーターや病院に連れて行くためのキャリーケース、ケージ内で遊ばせるための遊具など…



お迎えした子を可愛がり始めるとどんどん買うものが増えていくので、ご注意ください笑
臭いが苦手な人もいるかも


フクモモは習性として、臭腺からの分泌物や尿をいろいろな場所につけるのが大好きです。
この臭い、人によってはかなり苦手らしいです。
この分泌物や尿を掃除せずに放置すると、臭いはより強くなるので注意してください。
屋外で遊ばせるのは危険!


フクモモと屋外で一緒に遊びたい!…そう思う方も多いでしょう。
でも、屋外に出して遊ぶのはやめましょう。逃げる可能性があります。
フクモモは特定外来生物には指定されていません。
しかし日本発祥ではない「外来生物」なので絶対に外に逃してはいけません。
犬やネコなどの小動物に攻撃されたり、カラスに襲われてしまう可能性もあります。
逃げたフクモモが1匹で生きていくことは難しいでしょう。
屋外に出して遊ばせている方がいますが、私は「それはやってはいけないこと」だと思います。
さいごに
以上、飼育歴3年以上の僕が思う【フクモモ飼育前に知っておくべきこと】でした。
フクモモ飼育を検討されている方の参考になれば幸いです。
フクモモ飼育に関する質問ありましたら、下記のお問合せからご連絡ください。
- いち飼育者としての個人的な見解をお答えします。あくまでご参考まで。
- 回答に時間がかかる場合もあります。ご了承ください。
- TwitterのDMでも対応可能です。(@30fukumomo)