フクロモモンガを飼育していて「危ないっ!」って思ったことある?
恥ずかしながら、3回あります…(小声)
- この記事を書いた人
皆さんは、フクロモモンガを飼育していて「ヒヤリ」とした経験、ありますか?
正直、僕は3回ありました。
幸い我が家のフクモモ達は今も元気に生きてくれていますが、一歩間違えていたら死んでいたかもしれません。
そこで今回は、「僕がフクロモモンガ飼育で経験したヒヤリハット事例3つ」を紹介します。
特にフクモモ飼育初心者の方には、僕のヒヤリハット事例を反面教師として、参考にしてください。
紹介するヒヤリハット事例について
今回紹介する事例はこちら。
- 僕が実際に体験したヒヤリハット事例 3つ
- 家から帰ったら仮死状態!?
- 朝起きたらケージから脱走!
- ペアリングで流血沙汰!
順番に紹介していきますね。
ヒヤリハット①:家から帰ったら仮死状態!?
夜、ジゲン♂がグッタリしていた…
これは2018年5月下旬、東京レプタイル展でジゲンをお迎えしてから約2週間後の出来事でした。
ある日の夜、会社から帰宅後に夕飯のミルクを作って、「ご飯だよー」って言いながらスポイトをポーチに近づけたところで、違和感に気付いたんです。
電源を入れていたはずの遠赤外線ヒーターが作動しておらず、ジゲンがポーチの中で全く動いていませんでした。
おかしいな、と思って恐る恐るポーチに手を近づけても、いつもみたいに威嚇されない。
ポーチに指を突っ込んでも威嚇されない。
指先で触っても威嚇されない。
ここで事態の深刻さに気づいてジゲンを取り出してみると、ぐったりとうなだれていました。
動いてはいるのですが反応が鈍くて、具合が悪そうな様子。
低体温症の疑い
すぐに販売元のショップに電話で相談したところ、低体温症の疑いがあると言われました。
野生下のフクロモモンガは、寒い時に体温を下げて休眠状態になることがあります。
飼育下でも気温18℃より低い状態が長時間続くと、低体温状態となって、フクロモモンガに様々な症状が発生します。
低体温症の主な症状は3つ。
- フクロモモンガ 低体温症の症状
- 体温が低く動きが鈍い
- 鼻先や手足が白くなる
- 眠ったまま起きない
当時のジゲンは上の2つの症状が当てはまっており、仮死状態には至らなかったものの、低体温症で間違いありませんでした。
低体温症の対処法ですが、主に2つあります。
- フクロモモンガ 低体温症の対処方法
- 人肌や遠赤外線ヒーターでゆっくり温める
- 温かいミルクを飲ませる。
注意点は、ドライヤーやお湯などで急速に温めてはいけない、ということです。
急激な体温の変化は、フクロモモンガに大きな負荷になります。
フクロモモンガの体温は直腸で約36℃と言われていて、人肌と同じくらい。
だから、人間の手、または遠赤外線ヒーターでゆっくり温める必要があります。
フクモモの意識が戻ってきたら、温かいミルクを飲ませてあげてください。
その後ジゲンがどうなったかというと、まずは人肌で夜中しっかりと暖めて、明け方までは遠赤外腺ヒーターで温めました。翌朝には元気にケージの中を駆けずり回るほどの回復ぶりで、少し薄目のあったかいミルクもしっかり飲んでくれたので一安心…
ヒーターの配線にご注意を!
そもそも低体温症になった原因は、僕が出社するときにバタバタして、ヒーターのコードに足を引っ掛けて、コンセントを引っこ抜いてしまったことだと思っています。
それ以降は電源を誤ってひっこ抜かないように、ケージ周りの配線レイアウトを変更して対策しました。
皆さんもヒーターのつけ忘れ・意図しない電源OFFには十分にご注意下さい。
ヒヤリハット②:朝起きたらケージから脱走
ジゲン♂がケージにいない!
これは飼育を初めて3ヶ月程経過した頃、ようやく人慣れし始めて威嚇が減ってきた頃でした。
平日だったので会社行くために朝6:30頃に起きて、トイレに行って、歯磨きしながらケージを覗いたら…
ジゲン♂がケージにいない!
なんと、ケージの扉が空いていました。
僕が当時使っていたケージは、金網製の横長タイプで、扉にはロック機能が付いていないものでした。
ケージ本体と扉部分の金網が別で、扉を開けるときはそれを上に持ち上げ、閉めるときは自重で扉が落ちる仕組みです。
だから扉を締める時は、小さいクリップで扉部分と本体部分を固定していました。
でも前日にクリップで固定を忘れてしまっていたようで、フクモモが扉を自力で開けて脱走しちゃっていたんです。
会社を半休にして捜索したが…
部屋の扉と窓は閉めていたので、外には逃げてないだろうというのを確認しました。
しかし、ケージの周りを探してもジゲンが一向に見つからない。
とりあえず会社に「午後から出社させてくれ」と連絡を入れることに。
「ペットが見つからない」というのが恥ずかしくて、「お腹の調子が悪くて…」と嘘ついちゃいました笑
それが大体朝の7:30くらいだったかな。
午後から出社するとしたら、12時過ぎに家を出る必要があったので、残りの捜索時間は4時間30分。
まぁ4時間以上あれば、絶対見つかるって思うじゃないですか?
僕もそう思ってました。
だって1Rロフト付きの1人暮らしだから、部屋はそんなに広くないしね。
でも全然見つからないんですよ。
1階部分はもちろん、押入れの中も全部引っ張り出して、ロフトも1階に物おろして確認しても見つからない。
もしかして、1階を探している間にロフトに逃げたのか?あるいはロフトを探している間に1階に逃げたのか?とか悩んで、同じ場所を何度も探し回って。
大体3時間位かけて部屋中探したけど、それでも見つかりませんでした。
絶望して天を仰いだら…
ここまで探して見つからないとなると、部屋から逃げちゃったんじゃないかと心配になるんですよ。
トイレ、風呂場、キッチン、最悪の場合は部屋の外に・・・
うわーどうしようどうしよう、って思いながら天を仰ぎました。
すると、部屋の電灯の先になにやら黒い影が。
電灯のコードの上の方から、ジゲンがじっとこっち見てたんです。
見つけた瞬間は、安心したというよりも「なんでそんなとこいるの!?」という困惑の気持ちが強かったですね。
経緯は以下のような感じだと思います。
夜中ケージを脱走したジゲン♂。部屋を縦横無尽に遊びまわった後、ロフトの階段を駆け上がり、ロフトから電灯に向かってジャンプ。その後、朝になって明るくなり動くことができなくなった。
その後ジゲンをどうしたかというと、ロック機能の付いた大き目のケージにすぐ買い替えました。事前に購入するケージ検討をしっかりとしておくべきだったと後悔しています。
ケージの締め忘れにご注意を!
そんなわけで事なきを得ましたが、場合によっては窓が開いていたら部屋の外に脱走されていたかもしれません。
運よく部屋の中にとどまっていたとしても、クッションの下に潜りこんでしまって、それに気付かずに踏んづけてしまうとか、意図しない事故が発生してもおかしくありません。
皆さんも、ケージの締め忘れがないように、十分ご注意下さい。
ヒヤリハット③:ペアリングで流血沙汰
ジゲン♂がチャナ♀のしっぽを噛んでしまった
これは別記事でも紹介しているんですが、ジゲンとチャナのペアリングで起こした事件です。
詳しくはこちらをご覧ください。
簡単に説明すると、こんな感じです。
- ジゲン♂とチャナ♀をペアリングしようとしたが、うまくいかず。
- ショップの方に相談したペアリングを試す。
- 最初は上手くいったが、ある日の夜に2匹がケンカして流血沙汰に…
幸いケガが悪化することはありませんでしたが、今でも同居はできていません。
教訓③:他人の意見を鵜呑みにしすぎないように!
ショップの方が悪いとは全く思っていません。
これまでの飼育経験に基づいてコメントをくださっているからです。
そして、最終的にはフクモモの様子を見て状況判断するのは、飼い主である僕の責任でした。
ですので僕が100%悪いです。
皆さんも、ペアリングの相性に限らず、飼育方法については他人の意見を鵜呑みにしすぎないようにご注意ください。
まとめ
今回は、「僕がフクロモモンガ飼育で経験したヒヤリハット事例3つ」を紹介しました。
この体験を通して、僕が皆さんにお伝えしたかったことは以下の通りです。
- 僕がみなさんにお伝えしたいこと
- 冷暖房器具のつけ忘れ・意図しない電源OFFにご注意ください
- ケージの締め忘れにご注意ください
- 他人の意見を鵜呑みにしすぎないようにご注意ください
フクモモ飼育初心者の方やこれから飼育検討する方は、僕のヒヤリハット事例を反面教師にしていただけると嬉しいです。
それでは、良いフクモモライフを!
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