
フクロモモンガの健康ってどうやって確認すればいいんだろう?



我が家で毎日やっているチェック方法をご紹介しますよ!
- フクロモモンガ 健康チェックのタイミング
- フクロモモンガ 健康チェックの内容
- フクロモモンガ 健康チェックでわかる症状と対策
我が家で実際にやっている、フクロモモンガの健康チェックのタイミングと内容を解説します。
フクロモモンガの健康状態を把握することは、飼い主としての責務の一つです。少しでも長生きしてもらうためにも、最低限の健康チェックは毎日やりましょう!
また、健康チェックでわかる症状とその対策についても簡単に紹介しています。



フクモモのお迎えを検討している方、フクモモ飼育初心者の方はぜひ参考にしてください。
我が家のフクモモ健康チェックリスト
今回ご紹介する健康チェック内容をリスト化しました。
我が家ではそれぞれ朝と夜に確認をしていますが、皆さんのライフスタイルに合わせて変えてもOKです。
- ①食事量
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- 餌(ペレット)の摂取量
- 水の摂取量
- ②糞尿
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- 糞の量・色・形
- 尿の量・色
- ①鼻
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鼻の血色、鼻水
- ②目
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白い濁り、傷や目ヤニ
- ③体毛
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毛並み、脱毛
- ④行動
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- 体の一部を気にする
- いつもと気性が違うなど
それでは順番に説明していきますね。
毎朝の健康チェック内容
我が家では朝、①食事量と②糞尿をそれぞれチェックしています。
毎朝の健康チェック①:食事量
食事量については、以下のことを確認しましょう。
- 主食のペレットをどれだけ食べたか?
- 水をちゃんと飲んでるか?
主食ペレットをどれだけ食べているか
タンパク質や脂質などの主要な栄養素は、ペレットやペーストフードから摂取させるのが基本です。
ですから、「夜に与えたペレットを何割くらい食べているか」を毎朝チェックしましょう。
食欲には多少の波があるので、食が細くなる時が1~2日くらい続くことはたまにありますが、1週間続くの場合は心配ですよね。
もし食事量が少ない場合は、便秘・細菌性肺炎など色々な原因が考えられますが、まずは以下の原因を疑ってみましょう。
- おやつのあげすぎ
- 同じ餌を連日続けて与えすぎ(味に飽きさせてしまっている)
おやつあげすぎの心当たりがある場合は、おやつの量を控えてください!簡単なことです笑
同じ餌を連日与えすぎている場合は、餌の与え方を工夫しましょう。
例えば、食いつきの良いペレットを試してみるとか。
僕のおすすめフードは2つフクモモ界で有名なペレット:ハッピーグライダー「ハニー&ピーチ」「ハニー&ネクター」です。
以前、全種類の食いつき具合を検証してこの2種類が最も人気でした。
他には、ペッツさんが出している旨味フードという商品もおすすめです。
以前食いつき具合の改善効果を検証したときは、粉のまま、水に溶く、ペレットにふりかける、いずれも優れた食いつき具合であることがわかりました。
水をどれだけ飲んでいるか
餌だけではなくて、飲んだ水の量も大切です。
毎日新しい飲み水を給水器で与えてあげましょう。
水が全く減らない場合は、脱水症状になっているかもしれません。
ゼリーなどで水分を与えつつ、できるだけ早く病院へ連れて行ってあげてください。
毎朝の健康チェック②:糞尿
糞尿については、以下のことを確認しましょう。
- 糞の量は少なすぎないか? 便秘していないか?
- 糞の色は黒いか? 血が混じっていないか?
- 糞の形はある程度の太さがあるか? 小さかったり軟便になっていないか?
- 尿はちゃんと出ているか?
- 尿の色に血が混じっていないか?
もし糞尿が少なくなっている場合は、まず便秘を疑いましょう。
餌や水の摂取量が少なかったり、運動不足だったりすることが原因のようです。
ちなみに書籍;フクロモモンガ完全飼育では、ナッツやレーズンの小さく硬いものやポーチの布をかじって繊維片を飲みこむことで、消化器官にものが詰まって腸閉塞を引き起こしている可能性も挙げられています。
ちなみに糞尿の確認のためには、床材にペットシーツを使用するのがオススメです。
新聞紙やウッドペレットなどだと色がごちゃごちゃしていたり、木片に糞尿がまぎれてしまうので視認性が少し悪いですが、ペットシーツだと基本白一色なので、糞尿の量や色がハッキリ確認できますよ。
毎晩の健康チェック内容
我が家では毎晩、①鼻、②目、③体毛、④行動をチェックしています。
毎晩の健康チェック①:鼻
まず鼻先については、以下のことを確認しましょう。
- 鼻先の血色はピンク色か? どす黒い色をしていないか?
- 鼻水はでていないか? 頻繁にくしゃみをしていないか?
鼻先はフクモモの顔の中心にあり見やすい部位、かつ体毛がないので血色を確認するのに向いています。
鼻先がどす黒かったり紫色になるのは、「レイノー現象」と呼ばれる、血流が悪い状態を意味しています。
原因は精神的なストレス・寒さと言われているので、鼻先の血色が悪いときはまずケージ環境を疑いましょう。
温湿度計を設置して、温度が25℃を大きく下回るようなら暖房器具を設置して下さい。
毎晩の健康チェック②:目
続いて目について、以下のことを確認しましょう。
- 白く濁っていないか?
- 目に傷や目ヤニがないか?を確認してあげましょう。
白く濁りが見える場合は、白内障の可能性が高いです。
白内障は、目の中にある水晶体と呼ばれる部分が白く濁ることで、ピントを合わせずらくな視力が低下する病気です。
これに気付いたら、速やかに病院で診察を受けてください。
また傷や目ヤニがある場合は、角膜炎を疑いましょう。
角膜炎は、目の表面にある角膜が傷ついて炎症を起こした状態です。
フクロモモンガの目は大きく外側にでているため、グルーミングや物にあたるなどで傷ついて角膜炎になる場合が多いんです。
また書籍では、刺激のある消毒剤をつかったり、ケージが不衛生でアンモニア濃度が高くなったりすることも角膜炎の原因とされています。
ケージ環境を整えることも対策の一つになりますが、角膜炎がそれで治る訳ではないと思うので、いずれにしても早めに病院へ連れていきましょう。
毎晩の健康チェック③:体毛
フクロモモンガの体毛は、健康状態のバロメーターです。
続いて体毛について、以下のことを確認しましょう。
- 毛並みは悪くないか?
- フケなどついていないか?
- 脱毛はないか?
毛並みが悪いまたは脱毛が見られる場合は、自こう症や栄養失調が考えられます。
自こう症とは、フクモモ自身が自分の体を舐めたりかじったりして傷つけてしまう病気です。
つまり自傷行為をしてしまうんです。
書籍でも、「飼育下で非常に多く見られ、深刻な外傷が起きることも少なくない」と説明がありました。
要因は体と心のおおきく2種類に分けられています。
体の要因は、例えば体の一部にかゆみがあったり、炎症して痛みがあること。
心の要因は、例えばコミュニケーション不足で寂しかったり、逆に構いすぎる事によるストレス、周囲の騒音、別のペット・犬猫などの強い臭いなどです。
対策としては、まず心の要因を取り除いてあげて、それでも改善しない場合はすぐに病院へ連れて行ってください。
一方で、自こう症だけでなく栄養失調の可能性も有ります。
- 食事の栄養バランスは問題ないか?
- 嗜好性の高いフードばかり与えていないか?
- その日冷蔵庫にあるものを適当に与えていることはないか?
基本的には市販のペレットを中心に、植物質・動物質の副食、あるいはペーストフードを活用しましょう。
栄養価に気を配った食生活をするように気を付けて下さいね!
毎晩の健康チェック④:行動
最後、行動については以下のことを確認しましょう。
- 動き方に違和感はないか?
- 体の一部を気にしているそぶりは無いか?
- いつもより元気がないor気性が荒いなどはないか?
普段と違う様子が無いかを観察しましょう。
そして違和感があればすぐに病院へ行って下さい。



行動がいつもと違う場合は色々な要因が考えられるので、悩む前にすぐ病院へ連れて行った方が良いですよ!
さいごに
今回は、我が家で実際にやっている、フクロモモンガの健康チェックのタイミングと内容を解説しました。
こういった健康状態から症状を推定・対応することは、飼育者としてとても大切なことです。
ただ今回ご紹介した内容はあくまで書籍やSNS情報を元にした一般論に過ぎません。
なにか異常があれば自分だけで無理して解決しようとせずに、できるだけ速やかに動物病院を受診しましょう。
それでは良いフクモモライフをー!